絵コラム

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【番外編】幻想夢伝 恋は思案の外2

 引き続き番外編第2話です。
紅竜と麒麟の距離が縮まって行きますよー。

麒麟は慎重150㎝くらいのイメージ。全体的にちっちゃいです。
紅竜は慎重187cmなので、37cm差カップルですね。立ったままチューする時は麒麟がふわっと持ち上げられたりしてそう。それ以外でも何かとひょいひょい持ち上げられてそうだな。麒麟は低身長にコンプレックスとかは感じていないので、別に何されても怒らなそう。高い高いしてもらうのは好きそうですね。
ちなみに、麒麟のお姉さんの黄竜は慎重180cmくらいの大女です。身長差姉妹。姉の方は男装したらモテそうな気がする。

続きから今日の更新分をどうぞ。あと3回続きます。

(前回はこちら→ 恋は思案の外1 )


幻創夢伝(番外編)

恋は思案の外


水晶宮へは本当に5秒ほどで到着した。これが兄の青竜ならば3秒で到着するというので、麒麟は驚いた。
 水晶宮は泉の水底に位置していたが、宮殿の周りは空気で覆われていて呼吸が出来るようになっている。着くとすぐに麒麟は客間へ案内された。
「弟の物で悪いんだけど……何せうちには男物しかなくて」
 と言いながら紅竜が黒竜の服を持ってきて部屋に置いて行った。
 麒麟は申し訳ないと思いつつ黒竜の服に袖を通す。小柄な麒麟には黒竜の服でも少し大きいくらいだったが、何とか着る事が出来た。しばらく部屋でぼうっとしていると扉がノックされた。
「着替えは済んだ?」
 紅竜の声だ。
「はい。大丈夫です」
 麒麟が答えると紅竜が部屋に入る。
「せっかくここまで来てもらって悪いんだけど、今青竜は不在で……」
「そうなのですか」
「いつ帰ってくるのか分からないんだけど、もう少しここで待ってみる? それとも、俺でよければ代わりに要件を承るけど」
 麒麟は少し考えてから答えた。
「では、少し待たせてもらっても良いでしょうか」
「分かった。じゃあ、兄貴が来るまで少し話し相手になるよ」
 そう行って紅竜は麒麟の向かいの椅子に腰を下ろす。
「男物の服も意外と似合うね。少し大きいみたいだけど……」
「似合ってますかね、これ? 慣れないので変な感じがしますけど……。でも女性用の服よりゆったりしていて楽ですわ」
「ああ、女性の服は大変そうだよね、色々と……」

 こんな調子で話をしていると間もなくして、白竜がお茶を持って部屋にやってきた。お茶を注ぎながら少し落ち着かない様子で麒麟と紅竜を交互にちらちらと眺めている。やがて視線に気が付いた紅竜に軽く睨まれて、白竜は慌ててお茶を出すと部屋を後にした。
 部屋の外では黒竜が待っている。白竜が出てくるとすぐに近寄って行った。
「ねえねえ、どんな様子だった?」
「なんか、雲を食べたらどんな味がするとかそういう話をしてた……」
「雲を食べる??」
「例え話なのか実際に食べたのかは分からないけど。ともかく……なんかちょっと、良い雰囲気だったかも……」
 白竜は少し動揺していた。
「ふうん、そっかぁ……。あの人、綺麗な人だったよね!」
「だな……」
 黒竜は少し嬉しそうだったが、白竜は複雑な顔をしている。男ばかり4人で暮らしている水晶宮に、麒麟の様な若くて美しい女性が訪ねてきた事はちょっとした事件だった。

 
 その日、青竜はなかなか帰ってくる様子がなく、二人は結局小一時間ほど他愛のない話をしながら一緒の時を過ごしていた。
「しかし兄貴、遅いな……」
 時計を眺めながら紅竜が呟いた。
「そろそろ帰らなくては」
 そう言って麒麟が席を立った。
「わざわざ来てもらったのに、申し訳なかったね」
 紅竜も席を立ち、客間の扉を開けた。
「後日また出直します。この服も返しに来なくてはならないし……」
「服を返すのは別にいつでも良いけど……。了解。兄貴には伝えておくよ。帰りは泉に落ちないように気を付けてね」
 紅竜が悪戯っぽく笑い、麒麟は少し決まりが悪そうに「はい」と言うと部屋から出ようとした。
「あ、待って!」
 麒麟が部屋から半分出かけたあたりで紅竜が呼び止める。
「これ、忘れ物」
 紅竜は机の上に置いてあった風呂敷包みを手渡した。
「ああ、有難うございます」
 麒麟は包みを受け取ると水晶宮を後にした。

(続く)

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