絵コラム

日常の事や萌えを語ったり漫画を連載したり…

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幻創夢伝 魔の化身

今日も今日とて小説です。

今回は新キャラ、というか、新敵登場。
ヤンデレな真っ黒キャラ。後できちんとデザインしたい。
キャラデザといえば、玄武だけど、当初のデザインのままで行くとカオナシにしか見えないのでちょっと変えねばなりません。千と千尋が公開される数年前に考えたデザインなんだけどね。
今頭の中でぼんやり考えてるイメージはああいうカオナシ系の仮面じゃなくて、笑顔系の仮面になってきてます。そして白くて長いアゴヒゲある感じ。

そういや、ペンタブ持ってこなかったから絵描けないとか考えてたのですが、紙とシャープペンがあるのだから、いくらでも絵は描けるんですよね。何か描こうかなぁ。落書きだけど。

は、桜の線画はアップできる状態なので、アップしますね!
予約投稿しておこうかな。


では続きから本編どうぞ!

幻創夢伝

魔の化身

「待ちなさいってば!」
 青竜も急いで鳳凰に続き、二人はほぼ並ぶ様な形で地上へ降り立った。あの泉のあたりだ。
 泉の周辺は夜の闇に包まれると物凄く見通しが悪く、ただ暗闇が続くばかりの空間と化していた。
「おい! 何処にいやがる。さっさと出てこい!」
 鳳凰が暗闇に向かって怒鳴り散らている。
「鳳凰、駄目だ。こう真っ暗だと……」
「俺が夜目が効かない事を馬鹿にしてるのか!」
 今の鳳凰には何を言っても駄目だ。青竜は結局鳳凰の怒りを煽りに煽り、妖魔の狙い通りの場所へ連れてきてしまった。
やはく連れ戻さないと、とハラハラしているとやがて、暗闇から声が返って来た。
「来たな、鳳凰」
 鳳凰の表情が一瞬ぴくりと動く。声は静かだが怒りに満ちている様だった。青竜は、これが噂の声とやらかと思った。
「これがあなたの言う“奴”ですか?」
「違う」
 鳳凰の声色から察するに、かなり警戒している様だった。
「違う……?」
 声の主は鳳凰の事を知っている。とすれば、操っているとされる男の方だろうか。
 鳳凰は暗闇に向かってしばらく目を懲らしていたが、やがていまいましそうに青竜に尋ねてきた。
「おい、誰か見えるか?」
「誰もいません。茂みに隠れているのでしょうか」
(また隠れてやがるのか)
 鳳凰は舌打ちをした。
 暗闇から声が響く。
「久しぶりだな、鳳凰。あの頃はほんの子供だったのに、私の予想通り、見事なまでに美しく成長したな」
 鳳凰は背筋が凍るのを感じ、身震いをした。青竜は何か良からぬものを感じた。
「声の主を知ってるのか?」 
 鳳凰は首を振る。知ってる声だと思った。しかし、よく思い出せない。
「誰だお前」
「覚えていないのか。やはり、記憶を封印されている様だな」
「もしかして地界で暮らしてた頃に知り合った相手ですか?」
 鳳凰は元々地界の出身だが、昇天する時に足かせとなる地界での記憶は一部消去されていた。その記憶がどんなものだったのか、今となっては鳳凰自身に知る手立てはない。
あるいは知り合いだったのかもと考えたが、鳳凰はこう応えた。
「お前みたいな奴、知らないね!」
 消えてしまった記憶の中の古い知り合いなど、もういないも同然だと考えている。
「ならば、思い出させてやる。私の名前は邪鬼。魔の化身さ」
「魔の化身だって!?」
「青竜、お前達が封印しようとしているものの化身だよ」
 闇夜に不気味な笑い声が響いた。
「鳳凰、お前だって同じだろう。お前の力の源は怒りと悲しみ。お前だって言わば魔の化身なのさ」
 鳳凰は首を振る。
「違う。俺はもう昇天したんだ。怒りや悲しみなどとは無縁の世界にいるんだよ」
「そんなものはただの思い込みだ。私と交わした約束も忘れているのか。お前は私の元へ帰るべきだ」
「約束? 一体どんな約束をしたのです?」
 青竜の質問に邪鬼が応える前に、すかさず鳳凰が言う。
「約束など、知らない!」
 青竜は鳳凰の顔を見つめた。その顔色から察するに、何か思い当たる節があるのではないかと感じた。あるいはそれを思い出す事に対して恐怖を感じているような、そんな気配を感じた。
「あんたの所に帰るって、どういう事だよそれ。俺の家は今、天界にあるんだよ!」
 しばしの沈黙のあと、声が響く。
「お前とは良いパートナーだったのに残念だよ」
「パートナー……だったのか?」
 そう言って鳳凰は青竜を見つめる。昇天する前の事は青竜の方がむしろ詳しいだろう。
 青竜は正直に自分の知っている事を応えた。
「あなたがかつて、地界で暴れまわっていたのは事実ですが、邪鬼などという存在は初めて知りました」
「ならば、貴様の虚言だな」
 鳳凰は声のする方向へ視線を戻すと、きっぱりと言った。
「鳳凰、天界などという場所へ行ったがために、つまらぬ存在となったな」
 突然、鳳凰の真横から例の炎が襲ってきた。
 鳳凰は軽くかわした。いいかげんで、炎をかわすのも慣れてきたのだ。今日だけで一体何度炎をかわした事か。
 やがて、暗闇からぬっと巨大な生きものが現われた。全身毛むくじゃらで、口だと思われる部分だけがぽっかりと大穴を開けている。あとは手足がやっと判別出来るだけだ。
「おれに げんじゅつを みせろ」
 巨大な毛玉が言った。鳳凰にとって聞き慣れた台詞である。
「昼間の奴か!」
 鳳凰にはそいつの姿が良く見えなかったが、気配だけをたよりに毛玉のいる方を睨んだ。
「私の下僕だ」
 邪鬼の声。
「私の元へ帰る気がないのなら、ここで自滅しろ」
 その言葉を最後に気配が一つ消えた。邪鬼が去ったのだ。

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