絵コラム

日常の事や萌えを語ったり漫画を連載したり…

改訂幻創夢伝 次の町へ

ごめんなさい、アップし忘れがあったので日付改ざんして挿入します。
今回で第1章終了。漫画で言う1話完結です。次回から2話です。

幻創夢伝 

 次の町へ
 
青竜達はその後しばらくの間耀都に滞在したが、若い娘が突然行方をくらますという話は、あの日以来ぱったりと無くなった。青竜は、
(妖魔といえども、話せば分かるものだな)
 とすっかり安心した。しかし、あの日青竜達が帰った後、屋敷ではこんな事が起こっていた。

「輝の神子がもう地界に来ていたなんてな……」
 慶塊と慶杏は互いの傷を手当しながら今後の事について話し合っていた。とりあえず一命を取り留める事は出来たものの、封魔の儀が成功すれば、妖魔の存在も消され、結局は殺されるも同然なのである。
「こうしちゃいられない。早く仲間に知らせなきゃ!」
 慶杏は傷の手当が終わると、すぐさま荷物をまとめだした。今すぐにでも屋敷を出るつもりでいる。
「兄ちゃんも早く荷物まとめて! さっさとこの屋敷を出るよ」
 慶杏は急がしそうに奥の部屋へ走って行った。
「うぎゃああ!!」
 突如屋敷に慶杏の叫び声が響き渡った。
「どうした? 慶杏」
 慶塊が様子を見に行くと、奥の部屋の前で慶杏がひっくり返っている。慶塊の胸に不安がよぎった。
(まさか、あの部屋は…!)
「な、な、何なのさ、この部屋は!」
 慶杏がドアを開けた部屋、それは慶塊の例のコレクションが置いてある部屋だったのだ。いつもは厳重に鍵をかけているのだが、今日はこの騒ぎでうっかり鍵をかけ忘れていた。その部屋の中には魂の抜かれた美女の裸体が並んでいる。
「おえええっ、趣味悪っ! 兄ちゃんいつのまにこんな……」
 その後慶塊のコレクションはすべて、慶杏によって、処分された事は言うまでもない。

 場面は戻って、それから数週間後の耀都。結局、この町で朱雀を見つける事が出来なかった青竜達は、次の町へと旅立つ事にした。
「この町から次の都会を目指すとなると……」
 鳳凰は地図を開いて思案を始めた。
「鳳凰、その前に寄って行きたい所がある」
 青竜が、思い出した様に言った。
「急ぐ旅なんじゃないのか? いいのか、寄り道なんかして」
 鳳凰は不審な顔をした。生真面目な青竜が、寄り道を提案するなんてどうした事だろう。
「ここからすぐ近くだし、ほんの少し立ち寄るだけでいいんだ」
「すぐ近く……?」
 鳳凰は少し考えてから
「ああ、竜宮だな」
 と言って頷いた。
 竜宮とは、耀都からすこし北へ向かった場所にある、小さな村の名前である。実は青竜にとって、ちょっとした思い出のある村なのだ。
「よし、竜宮へ向かおう」
 一行は竜宮へと向けて旅立った。

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