絵コラム

日常の事や萌えを語ったり漫画を連載したり…

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改訂幻創夢伝(4)

一気にアップしましたが、とりあえず、今日でストックはおしまい。
続きはまた出来次第アップします。
元ネタを直すだけなので、あまり時間はかからないと思います。
イラストも同時進行なので、そっちとの兼ね合いが問題ですね。
モンハンはやってる暇だない!オンライン対戦できるので、始めたらネトゲ廃人確定。
どうしてみんなあんな廃人ゲーをやるんでしょうww


2.鈴を操る者

 その日の晩。
 青竜は一人で宿の窓から夜の街を見下ろしていた。窓から吹き込む初秋の涼しい風が青竜の髪をなびかせている。
「青竜」
 ふいに後ろから声がかかって振り向くと、そこには桜が立っていた。先ほど隣の部屋で床に就いたばかりのはずだった。
「もう夜だというのに、外にはまだ人が沢山いるのですね。」
 桜は青竜の隣に座って窓から外を見下ろした。まだ少し興奮している様子である。
「まだ、おやすみになってなかったのですか」
「ええ」
 桜は楽しそうに笑っている。
「初めて地界で過ごす夜だし、なんだか嬉しくて」
「そうですか」
 言いながら青竜は桜の顔を覗き込んだ。鳳凰は桜が妖魔の暗示にかかっていると言ったが、桜の様子はいつもと変わりない様に見えた。 
 手首には例の鈴がぶら下がっている。
「青竜、どうかしましたか?」
 桜が尋ねると、「いえ」と青竜は慌てて目線をそらせた。
「……ねえ青竜、」
 街を見下ろしながら桜が尋ねる。
「鳳凰は遼郭という街も好きだと言っていましたけど、都会が好きなのかしら?」
「私には理解できませんが」
 と青竜が応えた。
「あの人は都会が好きみたいです。でも、遼郭は鳳凰にとって特別な場所なのですよ」
「特別って?」
「それは……」
青竜が言いかけた時、
「あそこには美味い料理屋が沢山あるからな」
ふたりの後ろから鳳凰が応えた。そして、こう付け加える。
「ザ・食い倒れの街」
「鳳凰、あなた遼郭で食い倒れてたのですか?」
「倒れてねぇよ」
 鳳凰はパシっと青竜の頭を叩いた。桜はクスクスと笑ってから言った。
「何時の間にそこにいたの?」
「ついさっきね。それより桜、そろそろ寝ないと今日の疲れが取れないぜ」
「はあい……」
桜は少し残念そうな顔をしながらも素直に隣の部屋へ引き取った。

 青竜は、桜が部屋へひきとったのを確認すると小声で鳳凰に尋ねた。
「……何か情報はつかめましたか?」
 実は鳳凰はついさっきまで、例の鈴の仕掛け人を探るため、街へ偵察に出ていたのだ。
「妙な噂を耳にした」
 鳳凰は声をひそめながら話を始めた。
「ここの所、町の若い娘が頻繁に行方知れずになっているらしい」
「そんな事が……。原因はやはり、」
 鳳凰は頷いた。
「あの鈴と何か関係あるかもな」
「となると、仕掛け人は桜様が輝の神子とは知らずに?」
「言いきれないが、その可能性もある。しかし桜の奴、初っ端からこの調子じゃあ、本当に危なっかしいな」
「そうですね」
 青竜は溜息をついた。14年間天界で教育をしたとは言え、まだ何にも知らない世間知らずのお嬢様そのものだった。おまけに桜は元々聡明とは言えない性格の様である。
「封魔の儀だけど」
 思い出したように鳳凰が言った。
「確か輝の巫女の命を捧げる事になってたよな?」
「ええ、儀式が終われば巫女の命も自然と尽きる事となります」
 青竜は淡々と言った。
「あの子、それ分かってるんだよね?」
「ええ、そう教えてあります。ただ、死の意味をきちんと理解しているかは疑問ですけど」
「だよなあ」
 二人の間に一瞬沈黙が流れた。
「なんか、残酷だよな」
「それは、あまり考えないようにしてます」
「いいのか、それで。あんたも一緒に儀式を行うんだろ」
 鳳凰は冷静に言い放った。
「おっかさんもさあ、」
 鳳凰はたまに大御神の事を「おっかさん」と呼ぶ。神々達の生みの親だから「おっ母さん」という訳らしい。
「たまに凄く残酷な事を考えるよな」
 青竜はそれについては何も応えずに、代わりにこう言った。
「とにかく今は、桜様を無事に崑崙までお連れしなければ」

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