絵コラム

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23分間の奇跡

23分間の奇跡 (集英社文庫)23分間の奇跡 (集英社文庫)
(1988/07)
ジェームズ クラベル

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野暮用で実家に帰り、姉と「23分間の奇跡」の話題になった。
姉が最初に読んだのが中学1年生の時だったので、私は小学校4年生くらいの時だったと思う。
内容はご存じの方も多いと思うけど、とある国が戦争に負けて、今までの先生がいなくなり、新しい国の先生がやってきて、その国の子供たちをたった23分で洗脳してしまうというお話です。

今でこそ、教育による洗脳の怖さとか価値観の存在意義とかいろいろ考えてしまってすごく怖い話だなと思えるのですが、この話を子供が読むと、新しい先生は素晴らしい!っていう感想になるんですよね。

当時の姉も今までの悪い先生がいなくなって新しい先生がとても良い人で良かったとか言っていたし、当時は実際そう思っていたそうだ。で、その時の国語の先生の反応が「やっぱりそうなっちゃうのか…」という感じだったらしい。

私はというと、意味が分からず混乱しました。
小学校4年生では到底理解できない内容です。
でも、当時「アンネの日記」が話題になってたり「サウンドオブミュージック」が世界名作劇場でやってた事もあり、自分解釈で新しい先生はナチスの人に違いないと思ってました。
なので、今までの先生=まともな人で、新しい先生=悪なんだけど、生徒は全員新しい先生にすっかり心を許してしまうし、最後は「新しい先生に変わって良かった」と全員が思っているので、悪い権力に立ち向かう人が誰もいないのでは話が成り立たないじゃないかとか思ってました。
作者が一体何を言いたいのか分からないまま年月が過ぎ…こうして大人になってふとした瞬間に思い出して突如意味を理解したりする事ってありますよね。

そういうのってなんか感慨深いものがあったりして、やっぱり子供の時に意味が分からないながらもいろんな本を読んでおいて損はないなと思ったりしました。

この話みたいに、日本中の国民がにこにこ笑いながら国旗を切り刻む日がやってきたらどうしよう。
人の価値観なんて、簡単にひっくりかえってしまいますからね。

「23分間の奇跡」は本当に身近な所で日常的に起こってるんですよね。
周りに翻弄され、価値観が捻じ曲げられて、しかもそれが正しいと思ってる。
もっとしっかりせねばと思う事が時々あります。
最善の答えは周りの人が決めるんじゃなくて、自分の中にだけ存在してるのかもしれない。

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