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アルス「みなさん今晩は。お久しぶりです。今日はルシカさんの故郷のレオール王国へ来ています」
ルシカ「おー! アルス、久しぶりだな。誰に向って喋ってんだ? まぁ、今日はゆっくりしてけよ」
アルス「ルシカさん、お久しぶりです。噂には聞いてましたが、レオール王国って本当に暑いですね。びっくりしました。ぼく、夏は割と好きなのですが、ここまで暑いとちょっと嫌いになってしまいそうです」
ルシカ「俺んちはレオールでも南の方だから特に暑いかもな。つっても俺にとってはコレが普通だけど…。北の方へ行けばもうちょっと涼しいぞ。つーか、そんな厚着してるから暑いんだよ。脱いだら?」
アルス「ええ、もうジャケットは脱いでます。ああっ!これ以上脱ぐわけにはいきませんよっ!ていうか、ルシカさん何でそんな裸同然のかっこうを…」
ルシカ「レオールじゃコレが普通だっちゅーの」
アルス「ああっ!よく見たら向こうの女性も裸みたいなかっこうで寝そべってるし!」
ルシカ「ああ、あそこにいるのは妹のユウリだよ」
アルス「ええ?! ちょっと注意してあげた方がいいんじゃないですか?第一ここ、屋外じゃないですか」
ルシカ「屋外っつっても俺んちの庭だし。いんだよ、何も全裸でいるわけじゃないんだから」
アルス「レオール王国ってオープンな国なのですね…」
ルシカ「お前んとこの国もあと100年くらいしたらこれくらい普通になるんじゃねーの?」
アルス「うーん、ちょっと考えられません…。第一、あそこでうかつに服を脱いだら風邪ひいちゃいますしね」
ルシカ「ふーん。お前のとこ寒いんだっけ」
アルス「はい…。あ、さっきからずっと違和感があったのですが、やっと原因が分かりました!」
ルシカ「何だ?」
アルス「ルシカさん、若返りましたよね。前会ったときは確か20代後半って感じでしたけど」
ルシカ「ああ、今は15歳だな。作中の年齢に合わせる形で、だいぶ若返ったよ」
アルス「いろいろ大変ですね…」
ルシカ「まあ、俺は年齢とかあんま気にしてないけどな」
アルス「ルシカさんって特にその時その時でかなり年齢が違ってたりしますよね」
ルシカ「しょせん漫画だから、何でもアリなんだろうな」
アルス「それを言っちゃいますか…」
ルシカ「そもそも、いちいち時代を考慮してたりしたら、俺とお前がこうして話をする事もないわけだし?」
アルス「ああ、確かにそうですね。ルシカさんの時代では、ぼくとっくに死んじゃってますよ。ああ、そうか。ルシカさんって先輩っていうイメージがありましたけど、実は僕の方が年上だったんですね!」
ルシカ「でも、キャラとして生まれたのはお前よりずっと先だぞ」
アルス「分かってますよ、先輩。先輩のこれからの活躍を楽しみにしてます」
ルシカ「言っておくけど、俺が主人公の話なんてぜんっぜん面白くないぞ」
アルス「いやいや、こうやって裸同然のかっこうしてるってだけで既に面白いですから」
ルシカ「炎天下の下でゴテゴテしたかっこうしてるおめーの方がずっとおもしれーよ、バーカ!」
アルス「それにしても、レオールの方々は、どうして強い日差しの中にわざわざ生身の素肌をさらすのでしょうか…。理解に苦しみます。以上、アルゼウス・マイヤーがレオールより中継でお送り致しました」
ルシカ「だから、誰に話してるんだっつーの! 言っとくけどな、レオールじゃ、お前みたいな生っ白い肌してるとバカにされんだぞー!」
(おしまい)
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